2010年04月30日

Slide Ring

今回はリールシートのスライドリングのお話しです。

これもまた私の自作品でございます。十勝鱒竿ではスレッド以外のパーツは全て自作しております(一部は市販品を追加工)。

111_ring.jpg

まずはニッケルの無垢材に穴をあけ内径寸法まで削りだします。112_ring.jpg


次に外周りですがロレットで装飾と滑り止め加工します。

さて、ここからが大変です!

リング中心部の曲面デザイン! 

ここは刃物をフリーハンドで滑らかな曲線になるように削りだしていきます。

それが出来上がると入念に研磨! ここまででようやく8割くらい完成です。

114_ring.jpg


見た目には気付かない部分ですが、リング内側にテーパーをつけるため再度内側を削り綺麗に研磨します。

これでようやく完成!

内側にテーパーをつける事によってリールを装着した時にリングが斜めに傾かず、リールフットとリング内側がフィットすることで、フットとリングの接触面が多くなるためリールがしっかりと固定されるんです。

113_ring.jpg

外観もスペーサーとリングが平行(傾かない)になり見た目も良いですね。

これもまた前回同様に機能美です!
posted by Tokachi rod at 16:22 | Comment(2) | TrackBack(0) | Diary
Comments to this entry
はじめまして
鱒の助さんの所から参上しました
スレッド以外全て自作で年間150〜180本!
想像の域を超えていますねぇ
応援させてくださいね
Posted by 大将 at 2010年05月06日 16:46
大将さん。
コメント頂き有難うございます。

これはもちろんブランクとしての本数で、当時はOEMブランク製作を請け負っておりました。

これからも釣りも竿作りもガンガン頑張っていきますんで!

大変励みになります。
有難ございました。
Posted by TOKACHI TROUT RODS at 2010年05月06日 21:54
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